
自社のWebサイトから、なかなか新規顧客の獲得につながらない…
こうした悩みを持つ製造業の企業様も多いのではないでしょうか。
展示会や外回り以外の営業方法として、Web上で見込み顧客と接点を持つためには「コラム記事」の活用が効果的です。
今回は以下の内容について、現役のWebライターである筆者キウイが解説します。
- 製造業において有効なWebマーケティング施策について
- コラム記事について、成約までの流れ
- 成約につながるためのコラム記事のポイント
適切なコラム記事を継続して発信することで、読者からの信頼が高まり、Webサイトを通じた受注にもつながっていくでしょう。
製造業でも、Webマーケティングが重視される時代
製造業のみなさまは、どのようにして新規顧客を獲得しているでしょうか?
外回りの営業以外にも、
✅展示会での出展が引き合いにつながる
✅知り合いのつてで新しいお客さんを見つけた
のような、対面でのつながりも多いと思います。
一方で、コロナの影響やインターネット上での販売サイト(ECサイト)が手軽に使えるようになった影響で、近年はBtoB間のECサイト取引が増えています。
NTTコムリサーチのアンケート結果によれば、BtoB-ECサイトによる今後の取引の見込みは6割以上の企業が「増加する」と回答しています1。
BtoB取引が多い製造業でも、この傾向は変わらないでしょう。
ECサイト上での取引にあたり、新規の見込み顧客に会社を知ってもらう、製品を知ってもらうということは重要です。
そのためのWebマーケティングが、製造業でも今後重視されると考えられます。
Webサイトを立ち上げただけでは不十分なたった1つの理由
「自社ホームページを開設したのに、インターネット上からの問い合わせがなかなか来ない」
このようなお悩みを抱える企業さんも多いのではないでしょうか?
実のところ、Webサイトを立ち上げただけでは、インターネットからの集客は不十分なのです。
そのたった一つの理由は「検索サイトで自社製品が表示されない」からです。
私たちは商品を探すときに、Googleなどの検索サイトを使って「商品名 メーカー」のようなキーワードで検索します。
そして、ほとんどの人はまず、検索サイトの1ページ目に表示されるWebサイトにアクセスするでしょう。
内容にもよりますが、自社ホームページを立ち上げただけでは、このようなキーワードに対して検索サイトで上位表示されることは難しいです。
また、そもそも見込み顧客にとって「困りごとがあっても、それを解決する手段や製品名がわからない」という場合もあります。
その場合、仮に製品名で検索サイトに上位表示されたとしても、「そもそも見込み顧客にそのキーワードで検索されない」ということになります。
このような状況を改善し、Webサイトから自社製品の販売促進や受注に結び付く活動をWebマーケティングと呼びます。
では、製造業において有効なWebマーケティングとは何があるでしょうか?
製造業において有効なWebマーケティング施策

MONOistでは、BtoB製造業に対し、Webマーケティング施策についてのアンケート結果を紹介しています2。
「最も新規顧客開拓に対する費用対効果の高かったもの」上位2つは次のようになっています。
- Web広告
- 検索エンジン最適化(SEO対策)
Web広告
Webサイトを閲覧するときに、バナーで会社の広告が貼られていることがあります。
また、Google検索した時に1番目、2番目に表示される記事に「スポンサー」と書かれてあるサイトを見たことはないでしょうか。
これらのサイトは、広告料を払ってポータルサイトや検索サイト上で表示され、読者からの露出も増えるわけです。
雑誌や新聞で広告欄があるのと同じですね。
検索エンジン最適化(SEO対策)
SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)対策とは、Googleなどの検索エンジンでWebページが上位表示されやすくなるような対策のことです。
SEO対策と一口に言っても、さまざまなやり方があります。ここでは最もよく見られる「コラム記事」の投稿について解説します。
製造業のWebマーケティング対策となるコラム記事
- Webマーケティングの有効な方策として、「SEO対策」が有効である
- SEO対策の一環として、「コラム記事」の投稿がある
ということを解説してきました。
ここでは、コラム記事について解説します。
コラム記事とは
見込み顧客に対して有益な情報を掲載し、その会社を認知してもらい、最終的にお問合せ・成約に結びつけるためのきっかけとなるWebページのことです。
例えば、Googleで「歯車」というキーワードで検索をかけてみます。
2025年8月現在ですと、以下のWebページが検索結果の2番目に表示されました。
(ちなみに、1番目はWikipediaでした)
このページは歯車の基礎知識について書かれており、
- 歯車の種類
- 歯車でよくあるトラブル
- 歯車の作り方
などが紹介されています。
この記事は、バランサーやホイストを手掛ける遠藤工業株式会社さんのコラム記事です。お役立ち情報を提供しつつ、記事本文のリンクから商品紹介にアクセスできるようになっています。
このようなコラム記事は、どのように制作すればよいでしょうか?
やり方の1つとして、見込み顧客となる読者が検索すると思われる「キーワード」を設定して、そのキーワードでGoogle検索した時に上位になるような記事を作成する方法があります。
先ほどの記事ですと、「歯車」と検索したときに上位表示されるような記事を目指したと思われます。
コラム記事から成約までの流れ

コラム記事が成約までに結びつくまでの流れは、次のようになっています。
- 検索:検索サイトで検索します。
- 表示:コラム記事が検索結果に表示されます。
- アクセス:コラム記事にアクセスをします。
- 製品の認知:コラム記事が掲載されている企業と、その製品を認知します。
- 信頼の獲得:コラム記事が読者にとって役に立つと、その企業への信頼が生まれます。
- お問い合わせ:企業の製品が気になった見込み顧客がお問い合わせをします。
- 成約:お客様が製品を購入します。
こうして並べてみると、

成約までのステップがずいぶん多いな…
と感じるかもしれません。
しかし、よく見てみると、この流れのほとんどはお客様自身が自発的に進めていく行動であることが分かります。
自社の営業は、記事を用意さえすれば「お問い合わせが来たお客様に対応すること」だけ。

コラム記事は、お客様が企業を見つけてもらうための”入口づくり”なのです。
もちろん、ページを見てくれたすべての読者が成約に結びつくわけではありません。
しかし、適切なテーマで書かれたコラム記事は長期にわたって検索され続け、見込み顧客の信頼獲得にもつながります。
製造業のコラム記事を投稿する上でのポイント3選

ここでは、コラム記事を投稿する上でのポイントを3つ紹介します。
①製造業に勤務経験のあるライターに依頼する
読み手が共感し、「この会社は業界のことをよく分かっている」と感じるためには、現場感覚のある記事が欠かせません。
業界内での常識や工程・加工の大変さなど、製造業特有の感覚は、実務経験がある人でなければ書きにくいものです。製造業での勤務経験があるライターが書く記事は、説得力につながります。
②SEO対策を理解しているライターに依頼する
技術を理解し、説明することももちろん大事なのですが、最終的には読者に読んでもらえなければ意味がありません。
コラム記事はSEO対策を意識したうえで制作したほうが上位表示されやすくなります。検索結果で記事を上位に表示させるには、検索キーワードの選定・見出し構成・本文内でのキーワードの使い方など、様々なテクニックがあります。
このようなSEO対策を理解・実践できるライターに依頼しましょう。
③継続して投稿する
1本の記事だけで大きな成果を得ることは難しく、効果を高めるには継続的な投稿が欠かせません。
複数の記事を通じて読者との接点が増えることで、「この会社は専門的な情報発信をしている」と認知されやすくなります。
また、読者の悩みを解決する良質な記事を増やすことでGoogleからの評価(ドメインパワー)が高まり、Webサイト全体が検索結果に表示されやすくなります。
まとめ:コラム記事を活用して、Webサイトを「集客・成約の仕組み」へ変えていこう!
コラム記事は、単なる製品情報を書くだけではなく、「検索からお問い合わせ・成約」へとつなげるWebマーケティング施策のひとつです。
コラム記事を充実させることで、製造業の製品・サービスを求める見込み顧客に、自社の専門性や価値を知ってもらうきっかけになります。
コラム記事を有効活用するには「製造業特有の商習慣や現場感覚」かつ「SEO対策」を理解しているライターの存在が重要です。
「展示会や既存のつながりだけでは新規顧客が頭打ちになってきた…」
そんな企業様こそ、ぜひコラム記事を活用し、Webサイトを“営業ツール”として育ててみてはいかがでしょうか。
筆者キウイも、製造業ライターとして製造業関連の企業様にコラム記事を納めています。
産業用機器メーカーに約15年間開発・設計エンジニアとして勤務しており、業界の商流や商習慣、製品の仕組みを理解しています。また、製造業関連の会社様向けの記事で、複数のキーワードでGoogle検索の上位表示1位を獲得した経験があります。
製造業の知見×SEO対策を理解していることが、私のライターとしての強みになります。
ご興味のある方は、ぜひご連絡ください。
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