
求人サイトで募集しても、なかなか設計者が応募してこない…

社員として採用するボリュームではないが、一時的に案件を手伝ってほしい…
このようなお悩みを抱える企業の経営者や採用担当者の方は多いのではないでしょうか。
実際に機械設計者を探そうとしても、求人媒体では応募が集まらず、派遣会社に依頼すればコストが膨らむというジレンマに直面しがちです。
しかし、今はインターネットの発達により、求人サイト以外でも自社にマッチする機械設計者と出会える時代になっています。
本記事では、製造業で技術系社員として働きつつ、個人事業で機械設計の副業を行っている筆者(キウイ)が、求人サイト以外で機械設計者を探す方法3選を解説します。
具体的には、個人事業や副業で活動している設計者と、副業サイト・SNS・ブログでつながることで、必要な分の設計リソースを確保することが可能です。
✅新規事業や製品開発を前に進めたい
✅設計者が自社内では不足している
という企業の方は、ぜひ参考にしてください。
個人の設計者を探せる時代になりました
ひと昔前まで、機械設計者を探すといえば「求人広告」「知人からの紹介」といった手段が中心でした。中途採用市場に出てくる設計者は数も限られており、求人媒体に掲載しても応募がほとんど来ない、という状況に悩んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また「知り合いのつてで設計経験者を紹介してもらう」という方法もありますが、そもそも身近に機械設計者がいるケースは稀です。
「製造業」という業種の中で、さらに「機械設計」と職種まで絞られると、知り合いは意外と少ないのが現実かなと思います。
しかし現在は、インターネットを通じて設計者と直接つながることができる時代になっています。
- 副業サイト
- SNS(X)
- ブログ
この3つを活用すれば、地域や知り合いの枠を超えて設計者を探すことが可能です。
実際に私自身も、個人の設計者として副業サイト経由で依頼を受けています。一度対面でお会いした後は、オンライン会議やチャットを活用することで、業務を進めることができています。
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
機械設計者を探す方法①:副業サイト
機械設計者を探す手段として、まず挙げられるのが「副業サイト」の活用です。ここ数年で、専門スキルを持った個人と企業をつなぐマッチングサービスが増えており、製造業の案件も少しずつ掲載されるようになっています。
機械設計者が登録している副業サイトには、次のようなものがあります。
- JOINS(ジョインズ):地方企業の仕事を紹介する副業マッチングサービス。DX推進やマーケティング職が目立ちますが、製造業関連の技術職も登録者がいます。
- Skill-Shift(スキルシフト):地域企業と都市部の副業人材をつなぐサービス。設計・製造関連の案件もあり、専門スキルを活かした副業マッチングが可能です。
- CrowdWorks(クラウドワークス):国内最大級のクラウドソーシングサイト。Web系案件が中心ですが、「設計」「3D CAD」などで検索すると、設計業務の案件が出てくることがあります。
こうしたサイトを利用するメリットは、「フルタイム常駐である必要はなく、必要な分だけ依頼できる」 ことです。たとえば「部品図を数点だけ作成してほしい」「3Dモデリングを短期的に依頼したい」といったスポット案件でも依頼できます。
私自身も、これらのサイトを通じて設計依頼を業務委託で受けた経験があります。最初に対面でお会いし、必要に応じて出張ベースで対応しつつも普段はオンラインで業務をしています。
✅ 求人サイトでは応募が集まらない
✅ 派遣会社に頼むほどのボリュームではない
✅ まずは小さな案件から試してみたい
このような企業にとって、副業サイトは非常に有効な手段になるでしょう。
機械設計者を探す方法②:SNS(X)

もう一つの有力な手段が、SNSを通じて機械設計者を見つける方法です。特におすすめなのが、X(旧Twitter)です。
Xは文章を中心に情報発信するSNSで、日々の仕事や考え方を投稿している機械設計者が多くいます。
機械設計者を探す方法としては、例えば検索欄で「機械設計」と検索してみると、名前の後ろに「@機械設計」と付いている方がいます。
SNSを使うメリットは、人柄や考え方が投稿を通じて分かることです。求人サイトやマッチングサービスではスキルや経歴だけで判断するしかありませんが、Xでは「どの分野の設計に強そうか」「新しい技術にどのような姿勢を持っているのか」といった部分を発信している方がいます。
このようにXのアカウントの発信内容は、企業側からすると依頼するうえで大きな判断材料になります。
また、Xは直接メッセージを送ること(いわゆるDM)も可能です。興味を持った設計者がいれば、投稿をしばらく観察したうえでDMを送る、あるいは軽くリプライして関係を築くことから始めるのも良い方法です。
実際に私も、Xがきっかけでお仕事のお声がけをいただいた経験があります。SNSならではのカジュアルな接点から、信頼関係を構築し、結果的に業務委託として正式な取引につながることもあります。
機械設計者を探す方法③:ブログ

もう一つの探し方は、個人のブログを通じて機械設計者を見つける方法です。
近年では、フリーランスや副業で活動している設計者が、自身の実績や知見をブログで発信しているケースが増えています。
ブログの特徴は、SNSに比べて情報量が豊富で、その人の得意分野や専門性をよく理解できる点です。たとえば「3D CAD設計のノウハウ」「製缶物の設計事例」「設備の設計ポイント」といった記事があれば、その人がどの分野に強いかを事前に把握できます。
さらに、多くのブログにはお問い合わせフォームが設置されています。そこから直接連絡を取り、具体的な相談や業務依頼につなげることが可能です。求人媒体を経由せずにダイレクトにコンタクトできるため、スピード感のあるやり取りができるのもメリットです。
また、ブログを運営している設計者は「情報発信を継続できる人」であることが多く、責任感やコミュニケーション力も期待できます。この点も、実際に業務を依頼する際の安心材料となるでしょう。
求人サイトで人が集まらない場合でも、ブログを持つ個人設計者にアプローチすれば、意外な出会いが待っているかもしれません。
まとめ
求人サイトだけでは、機械設計者を確保するのが難しくなってきています。特に近年は、少子高齢化や若者の製造業離れの影響により、地方の製造業で社員さんを採用することが難しくなっています。
しかし、副業サイトやSNS、ブログといったオンラインの仕組みを活用することで、フルタイム採用や派遣に頼らずとも設計リソースを柔軟に確保できる時代になっています。
本記事でご紹介した機械設計者を探す3つの方法を整理すると、次のとおりです。
- 副業サイト:必要な分だけスポット的に依頼できる
- SNS(X):人柄や考え方を知ったうえで声をかけられる
- ブログ:専門性を確認し、直接コンタクトできる
それぞれ特徴は異なりますが、共通して言えるのは「求人サイトに依存しなくても設計者を見つけられる」ということです。
私キウイも、現役の機械設計者として業務委託のご依頼を承っております。大手製造業での設計経験を活かし、製缶物や動力伝達機械、精密機器などの設計を担当してきました。
✅ 新規事業を前に進めたいが設計者がいない
✅ 小規模から試しに外部委託してみたい
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このようなお困りごとがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。
外部の設計者とつながることで、御社のものづくりや事業開発はきっと大きく前進します。