理系ライターとは?仕事内容・年収・将来性まで現役技術者が解説します

コラム

理系ライターとは、専門的な技術や知識をもとに、製造業やIT分野などの情報をわかりやすく伝える仕事です。
近年は企業のWeb上での情報発信が活発になっていることから、理系ライターの需要も高まりつつあります。

本記事では、理系ライターの仕事内容やテクニカルライターとの違い、向いている人の特徴、理系ライターになる方法、年収や将来性までをわかりやすく解説します。これから理系ライターを目指したい方はもちろん、依頼を検討している企業の方にも役立つ内容です。

キウイです。産業機器メーカーに勤める傍ら、ブログ「キウイ設計」を運営したり、製造業ライターとして活動したりしています。

理系ライターとは?

理系ライターとは、理系分野の専門知識をもとに、技術的な内容をわかりやすく文章で伝えるライターのことです。製造業やIT、医療、化学といった分野において、専門性の高い情報を正確に、かつわかりやすく読者に伝わる記事を制作するのが主な仕事です。

企業の情報発信が活発になる中で、単に文章を書くだけでなく、「専門性」と「わかりやすさ」の両方を兼ね備えた人材として、理系ライターの需要は高まっています。

製造業の技術者としてのバックグラウンドを持つライターは、技術系ライター製造業ライターと呼ばれることもあります。
技術系ライターについては、以下の記事で解説しました。

理系ライターの仕事内容

理系ライターの仕事は、理系・科学技術分野に関するさまざまなコンテンツ制作です。具体的には、以下のような業務があります。

  • SEO記事(製品や技術に関連する検索流入を狙った記事)
  • 技術コラム(専門知識をわかりやすく解説する記事)
  • ホワイトペーパー(見込み顧客向けの資料)
  • 製品紹介ページ(LP含む)
  • 導入事例やインタビュー記事(製品に対する信頼性アップ)

技術を解説する記事を執筆するだけでなく、企業のマーケティングや営業活動を支援する役割も担っています。

例えば、筆者の場合はクライアント(製造業関連)のオウンドメディアの記事を執筆しています。Google検索で特定のキーワードで上位表示される記事を書くことで、クライアントの商品について問い合わせしてもらうことを目的としています。

製造業のマーケティングに有効なコラム記事の役割については、以下の記事で解説しました。

テクニカルライターとの違い

理系ライターと似た職種に「テクニカルライター」がありますが、仕事内容には若干違いがあります。

  • テクニカルライター:製品の取扱説明書やマニュアルを制作する
  • 理系ライター:SEO記事や技術コラム、製品紹介ページなど幅広いコンテンツを執筆する

テクニカルライターは、家電や情報機器、自動車などに付属する取扱説明書の制作が主な仕事です。一方で、理系ライターはそれに加えて、Web記事やマーケティングコンテンツなど、より幅広い分野で活動します。

理系ライターに向いている人の特徴3選

理系ライターは、誰でもすぐにできる仕事ではありませんが、理系としての経験や一定の適性がある人にとっては非常に相性の良い職種です。
ここでは、理系ライターに向いている人の特徴3選を紹介します。

特徴①:文章を書くことに苦手意識がない

まず、文章を書くことへの苦手意識がないことは大前提です。理系ライターは継続的に文章を書く仕事であるため、書くこと自体にストレスを感じないことが重要です。

文章と言っても、小説のような創造性やその人特有の感性を文章に表す必要はありません。理系ライターが制作する記事やホワイトペーパーは、文章構造がある程度体系化されており、文章全体の論理性・一貫性が重視されています。

学生時代のレポートや卒業論文など、理系のバックグラウンドを持つ人は理系ライターが書くような文章制作の基礎があります。とはいえ、理系の人、例えば大学の同級生や職場の技術者と話をすると「文章を書くのが苦手」という人がそこそこ多い印象があります。

つまり、「文章を書くことに苦手意識がない」という理系人材は、それだけである程度理系ライターに向いていると言えます。

特徴②:専門的な内容をわかりやすく説明することが好き

専門的な内容を「誰でも理解できる形に噛み砕く」ことに楽しさを感じられる人は、この仕事に向いています。単に知識があるだけではなく、それを読者にわかりやすく伝える力が求められます。

例えば技術系のコラム記事といっても、論文のような堅苦しい文章はむしろ読者が「わかりにくい」「敷居が高い」と感じてWebページから離脱する原因になります。なので、理系ライターが書く文章は「専門的」かつ「わかりやすい、読みやすい」記事である必要があります。

特徴③:技術的な情報を調べてまとめることが得意

技術情報を調べて整理する力も欠かせません。技術コラムでは、情報の信頼性を持たせるために論文や技術資料、メーカーサイトなどから情報を収集し、正確にまとめるスキルが必要になります。

これら3つの特徴を持つ人は、理系ライターとして活躍できる可能性が高いでしょう。

理系ライターになる方法

理系ライターになるには、一般的には以下のようなステップでキャリアを築いていくケースが多いです。

  • ステップ①:理系の大学や高専を卒業
  • ステップ②:企業などで技術系社員として実務経験を積む
  • ステップ③:マーケティング会社などにライターとして転職、もしくは独立

特別な資格が必須ではありませんが、理系としての学歴や技術者や研究者としての実務経験が土台になります。大学で学んだ専門分野や、製造業・IT業界での業務経験は、「ライター×専門性」として強みになります。

理系ライターを目指すうえでおすすめなのが、「自分が詳しく語れる分野」を持つことです。

なぜなら、特定の分野で積み上げた経験やスキルは、他の分野にも応用できるからです。
例えば、製品開発で企画から量産までを経験すると、リサーチ力や技術理解、生産現場との調整力が身につきます。こうした経験は、記事の説得力を高めるだけでなく、異なるテーマでも活かすことができます。

次に、実績作りを行います。具体的には、以下のような方法があります。

  • ブログやポートフォリオサイトで記事を公開する
  • クラウドソーシング(クラウドワークスLancersなど)で案件を受注する
  • XなどのSNSでライター案件に応募する

最初は単価が低くても、実績を積み重ねることで専門性のある案件に挑戦できるようになります。

その後は、得意分野を明確にし、専門性の高い案件へシフトしていきます。例えば、「IT」「ロボット」「半導体」など、領域を絞ることで差別化が図れます。
また、ライターからディレクターにステップアップし、他のライターさんの納期管理、品質チェックなどまとめる立場になることも1つの道です。

理系ライターは、知識と経験がそのまま価値になる仕事です。継続的に学びながら実績を積み上げていくことで、複数の案件や高単価案件の獲得につながっていきます。

理系ライターの年収・将来性

理系ライターの年収は、働き方やスキルによって大きく異なります。参考として、一般的なライター職の正社員の平均年収は396万円とされています1。一方で、テクニカルライターが属する主な職業分類(記者、編集者等)の平均年収は680.5万円2と、比較的高水準です。

筆者はライターの交流会で月50万円稼ぐ専業ライターにお会いしたことがあります。単純計算だと年収は50万円×12か月=600万円です。
その方は理系ライターではないですが、理系ライターも継続的に複数の仕事を受注できれば年収600万円は不可能ではない、というのが筆者の感覚です。

将来性については、一定レベル以上の理系ライターはこれからも仕事があり続けると筆者は考えています。

生成AIの普及によって、単純な文章作成はAIに置き換えられつつあります。しかし、技術的な内容を正確に理解し、文脈に応じて編集・構成する能力は依然として人間に依存しています。
特にBtoB分野では、製品理解や業界知識、倫理・法務への配慮、記事の正確性が求められます。筆者の経験上、生成AIに丸投げではこれらの要求を満たすことはできません。専門性の高いライターの価値は今後も維持されるでしょう。

むしろ、生成AIを活用しつつ、自身の専門性を掛け合わせることで、ライターは生産性を上げられると筆者は考えています。

テクニカルライターの将来性については、以下の記事で解説しました。

なぜ企業は理系ライターを求めるのか?

企業が理系ライターを求める理由は、技術や製品の価値を「正しく」「わかりやすく」伝える必要があり、理系ライターはその需要に応える仕事だからです。

特に製造業やIT企業では、扱う製品や技術の専門性が高く、一般的なライターでは内容を正確に理解・表現できないケースがあります。その結果、誤解を招く表現になったり、訴求力の弱いコンテンツになってしまうリスクがあります。

一方で、理系ライターは技術的な背景を理解したうえで執筆できるため、正確性を損なわずに情報を整理し、読み手に伝えることが可能です。これは、見込み顧客の商品に対する理解促進や信頼獲得につながり、最終的に商品のお問い合わせや成約へのステップとなります。

また、近年はSEOやコンテンツマーケティングの重要性が高まっており、企業はGoogleやYahoo!などの検索エンジンから受注を獲得するケースが増えています。実際、大手メーカーの新規外注先に利用した手段として、検索エンジンが2位の54%となっています3。この状況で、専門性の高いコンテンツを制作できる理系ライターは、今後も重宝されると考えられます。

理系ライターに依頼できる仕事

理系ライターには、単なる記事執筆にとどまらず、企業の情報発信に関わるさまざまな業務を依頼できます。代表的なものは以下の通りです。

  • SEO記事(自社製品や技術に関連するキーワードでの集客)
  • 技術コラム(専門知識の発信によるブランディング)
  • ホワイトペーパー(見込み顧客の獲得・育成)
  • 製品紹介ページ・LPの文面(問い合わせや資料請求への導線設計)
  • 導入事例・インタビュー記事(自社製品への信用付加)

理系ライターに依頼することで、技術的に正確でありながら、読み手に伝わるコンテンツを継続的に発信できるようになります。その結果、Web上における認知の拡大や問い合わせ数の増加といった成果が狙えるでしょう。

技術に強いライターが不足している理由

技術に強いライターが不足している理由は、コンテンツ需要の増加に対して、それを担える人材が限られているためです。

近年、BtoBにおいて、自社メディアや技術コラム、ホワイトペーパーなどの情報発信が活発になっています。その結果、専門性の高いコンテンツを制作できるライターのニーズは高まっています。

しかし、技術内容を正しく理解し、それをわかりやすい文章に落とし込める人材は多くありません。特に製造業では、製品の技術的な理解や業界特有の用語理解が求められるため、一般的なWebライターでは対応が難しいケースも少なくありません。

実際、BtoB企業においてコンテンツマーケティングを行う上での課題を調査した結果、1位(42.1%)が「発信するコンテンツ・ネタがない」、2位(33.8%)が「スキル・人材不足」となっています4

自社製品に精通しているのは間違いなく自社の社員ではありますが、

  • 製品の技術的な特徴を理解しつつ、
  • 製品の良さを世の中に伝える
  • 自社の存在を世の中に知ってもらう

というスキルは、理系ライターならではです。

理系ライターの依頼を検討している方へ

「技術的な内容をわかりやすく発信したいが、社内にリソースがない」
「外注ライターに依頼したが、技術的な内容が浅く修正に手間がかかっている」

このようなお悩みをお持ちであれば、理系ライターへの依頼を検討してみてはいかがでしょうか。

理系ライターであれば、技術的な背景を理解したうえで執筆できるため、専門性とわかりやすさを両立したコンテンツ制作が可能です。結果として、社内のコンテンツ作成工数を削減しながら、質の高い情報発信を実現できます。

筆者のキウイも、理系ライター(製造業ライター)として活動しています。

普段は大手製造業で技術者として勤務しながら、理系ライターとして複数のクライアント様とお取引し、製造業関連のSEO記事や技術コラムを執筆・納品してきました。
「技術がわかる」×「SEOに強い」ことが私のライターにおける最大の強みです。

👉私のライターポートフォリオはこちら

過去に執筆した記事の中には、Google検索で複数のキーワードにおいて1位を獲得した実績もございます。
実際に私のクライアントで、自社ホームページ内のオウンドメディアを充実させたところ、広告を打たなくても問い合わせが来るようになったと評価をいただきました。

  • 自社製品の特徴を伝えつつ、お問い合わせ・セールスにつなげるコンテンツを作りたい
  • 専門性を担保しながらSEOにも対応した記事を作りたい
  • 技術的なバックグラウンドを持つライターを探している

このようなご要望がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

  1. 出典:求人ボックス「ライターの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)↩︎
  2. 出典:職業情報提供サイト(job tag)「テクニカルライター↩︎
  3. 出典:MONOist「展示会や営業“だけ”ではダメ B2B製造業が認知されるための戦略↩︎
  4. 出典:MarkeZine「BtoB企業のコンテンツマーケティングにおける課題Topは「ネタ不足」/リンクアンドパートナーズ調査↩︎
タイトルとURLをコピーしました